仕事が好きと言える人ってすごい

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僕はただいま絶賛就活中。

ほとんど書類選考で落ちやがりますが、新卒の時と違って、書類が手書きってわけでもないのでまあ許せる範囲かなと。いや、嘘。絶対許せん。潰れろ。

そんな最難関である書類選考(だと信じたい)を遂に一つ面接まで進むことができたのですが、そこで面接して頂いた方のことをすごいなと思った話から「仕事が好き」と言えるようになるにはどうしたらいいのか考えたことを書きます。答えが出たわけではないのですが。。

「仕事が好き」ってマジ??

面接はオンラインで行われた。

前職で使ったことのある会議アプリだったので大丈夫だろうと思っていたのに、めちゃくちゃ手間取り、2分程遅刻して会議に入ることができると、若いお兄さんが一人。(遅刻については直前まで試すこともできないし、事前に聞いた通りにやってもつながらなかったのだから勘弁してほしい。)

面接が始まるとどうやら同い年らしいことが分かり、その割にはすごくしっかりしている方だったので、その時点で尊敬できる方だなあと思い、この会社良いかもと思い始める。

話していると、割と業界が近いこともあり、現実的な話になっていき、前職は残業はどれくらいあったんですか?なんて話に。

僕の前職は業界も時間が遅くなりがちだし、中間管理職だったこともあり、普通に法律は違反してるので正直に言うか迷ったけど、目の前の人(画面の目の前の人)も似た業界の同じような立場だから理解もあるかと思い、正直に答える。(若干少なめな月を想定して100~120時間くらいの謙虚なブラックさにしておいた)

すると、「それは大変ですね。私も会社では多い方ですが80時間くらいです」と答えてくれた。

(ああ、80時間。この場だから法律内に収めただけね)と思いながら苦笑いしていると、次に僕にとっては衝撃的なことを言ってきたのです。

「ま、私は仕事が好きなので。好きでやっているんです。」

え?、、え!?

すごいわ。僕には言えない。この場限りの嘘だったとしても言えない。

僕は約8年間、少しでも仕事が好きと思ったことがあっただろうか?

無い。特に直近2年はずっと仕事が大嫌いだった。

最後の方は取引先の人にも「○さんって正直、転職とか考えてます?」って聞かれるくらいに仕事嫌オーラ出てたし、「はい!辞めたいです!」って正直に答えるくらいに実際に嫌いだった。

それを聞いてきた人も「私も本当に辞めたいんですよ~」って話になったので、仕事嫌なのは普通なんだと思ってた。ちなみにその人は僕が辞めるより先に辞めたことをメールで知った。

同僚とだって、いつも辞めたいって話をしていたし、実際みんなどんどん辞めていった。

そんな感じだったので、似た業界に同じような立場で「仕事が好き」と言える人間がいることが衝撃的だった。

そんなことを言えるのは好きを仕事にできた、ごく一部の人だけだと思っていたのに。。

どうなったら仕事が好きと言えるのか、嫌いから考える

そこで、前職を参考にどんな状態だったら仕事が好きと言えただろうかと考えてみる。

まず、逆に嫌いだったところ。

  • 残業が多い、しかも半分はサービス残業になる
  • 休日にも仕事をすることがある(無給)
  • プライベートな時間も仕事の問題について悩む
  • 夜中に会議して朝までに資料とか言われる
  • 自分より給料の高い年上部下たちの文句、泣き言への対応(なんだこいつらまじで)
  • 味方になってくれた人たちが辞めていく
  • ついこの間まで味方だった人も立場が変われば責めてくる

ばーっと挙げてみて、これについて考えてみる。

意外に「残業が多い、しかも半分はサービス残業になる」というのは心の底から嫌とはならなかった気がする。文句は言いつつも、楽しんでいた面すらある。どうせサービス残業なのだからと自由にやっていた面もあった。

本格的に嫌になっていったのは「味方になってくれた人たちが辞めていく」「ついこの間まで味方だった人も立場が変われば責めてくる」だったと思う。そこから「プライベートな時間も仕事の問題について悩む」ことが増えて大嫌いになっていった。

考えてみれば普通の話で、今まで愚痴を言えた仲間がいなくなってガス抜きができなくなったというだけの話だ。

では、この嫌いだったところが全て無くなったら、

つまり、

  • 残業は少なく、全て残業代が出る
  • 休日は仕事しない
  • プライベートには仕事をもちこまない
  • 適正な納期設定
  • 部下が皆愛おしい
  • ずっと味方でいてくれる人達が会社にいる

という仕事は好きと言えるのか?

うーん、会社に味方がいるというのはかなり大きいと思う。心の底から嫌にはならなそう。

でもこれ、あくまでも仕事が嫌いにならないだけだと思う。

「私、この仕事嫌いじゃないんだよね!」って言うのは結構好きじゃんと思うからここまでではないが、「辞めたいかって聞かれると、、そこまで嫌いでもないからなあ」って言えるくらいの嫌いじゃない。

やはり「仕事が好き」と言うハードルは高い。

そして、やはり好きの反対は嫌いではないってことなのか。。。

一番ひっかかったのは「プライベートには仕事をもちこまない」。これって仕事が好きだったら逆に嬉々として持ち込む気がする。ずっとそれを考えてると思う。

じゃあやっぱり元々好きだったことが仕事にできた人が「仕事が好き」と言えるってことなのか?

それは一つのパターンとして正解だと思うけど、他のパターンを知りたい。

あの面接をしてくれた方は好きなことを仕事にしたわけではないと思うんだよなあ。

どういう風に仕事を好きになったのか、どんなところが好きなのか次会ったら是非聞いてみたい。。

あ!ここの選考落ちたんだったわ。許さねえ。やっぱあんな奴どうでもいいわ。会社潰れろ!

「仕事が好き」は幻想か?

結局、「仕事が好き」っていうのは幻想なのではないか。LOVE PHANTOMなのではないか。

いや、ごく一部の人は本当にそうなんだとは思う。もう、仕事なのか趣味なのか境界線も分からないくらいになっている人達は本当に仕事が好きなんだと思う。お金がもらえなくてもそれをやりたいくらいの人達は。

「仕事が好き」なのではなく、「○○が好き」な人。サッカー選手なら「サッカーが好き」みたいな。それがたまたま仕事になっているだけ。

でも、仕事を仕事としてやっている以上は「仕事が好き」と心の底から思うことはできないのではないだろうか。「この仕事そんなに嫌いじゃない」くらいにはなれると思うが。

だから僕の今の願いは「そんなに嫌いじゃない仕事」をして、慎ましく生きていきたいです。。

いや、やっぱ「仕事が好き」って言える人に憧れる!羨ましいです!!

ということで、結論も出ないし、まだまだ無職な日々が続きますが、書類選考の日々を頑張って生きたいと思います。

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